2022年12月15日、舞台「家を壊すー他、短編ー」の劇作家・演出家の谷賢一さんが提訴されたことが明らかになりました。
提訴したのは女優の大内彩加さんで、谷賢一さんによるハラスメント行為の告発をされています。
一体、谷賢一さんのハラスメント内容とはどのようなものなのでしょうか?
そこで今回は、谷賢一さんのハラスメント内容と被害女性が誰なのかについてまとめてみました。
大内彩加が谷賢一を提訴

2022年12月15日、劇作家・谷賢一さんが提訴されたことが分かりました。
谷賢一さんを提訴したのは、谷賢一さん主催の劇団員女性の大内彩加さんです。
大内彩加さんの年齢や身長のプロフィール詳細はこちら↓

大内彩加さんは、谷賢一さんによるハラスメント行為を告発。
そのため、翌日より公演が予定されていた谷賢一さんが手掛けた「家を壊すー他、短編ー」の全公演の中止が決定しています。
『家を壊すー他、短編ー』
東京電力福島第1原発事故をテーマに、福島県南相馬市で16~19日に上演される予定だった。
明日12月16日(金)からの公演を予定しておりました、『家を壊すー他、短編ー』(主催:浜通り舞台芸術祭実行委員会)については、作・演出の谷賢一氏に対して告訴ならびにハラスメント行為の告発があり、この状況を勘案して協議を行った結果、主催者の判断で公演中止とさせていただきます。
チケットの払い戻しとその後の対応については追って本WEBサイトでお知らせいたします
引用:ORICON NEWS
舞台直前に発覚したこの問題ですが、谷賢一さんがしたというハラスメントの内容はどのようなものだったのでしょうか?
【何した】谷賢一のハラスメント内容は?

提訴された谷賢一さんは一体、何をしたのでしょうか?
今回、大内彩加さんはnoteやTwitterで谷賢一さんによるハラスメント行為を告発しています。
大内彩加さんから明かされた谷賢一さんのハラスメント内容はこちら。
- 「日常的に胸やお尻を触る」
- 「卑猥な言葉をかけられる」
- 「卑猥な内容のLINEが送られてくる」
- 「稽古中に飲酒をしながら稽古をする」
- 「酩酊状態で稽古場に来る」
- 「性的な演出を演者の許可を取らず行う」
- 「若い役者・スタッフを複数人の前で怒鳴りつける」
- 「女性キャストに肩を揉ませる」
- 「女性を必ず自分の隣に座らせる」
- 「物に当たる、態度に大きく不快感を出しながら稽古をする」
- 「急に人を叩く、蹴る」
このような行為を、2018年6月から2021年3月までの期間受け続けてきたそうです。
※2022年12月20日追記
2018年7月には、性行為の被害を受けたことも報じられました。
訴状によると大内さんは2018年7月、東京都内で谷さんと飲酒後に「終電を逃したから家に行く」と言われ、自宅で力ずくで性行為をされたなどとしている。
引用:毎日新聞
また大内彩加さんいわく、谷賢一さん自身はハラスメント行為をしていた自覚がないとのこと。
2022年6月、劇団内のハラスメントについて話し合う会が行われた時に谷が「自分はハラスメントをしたことはない」「もししたとしても●●(過去の劇団員)の尻を揉んだくらいだ」と発言したことを私は忘れません。
引用:大内彩加のnote
被害を受けた大内彩加さんは、適応障害・うつ病を患い精神科に通院し、投薬治療をされているのだそうです。
何度も生きるのを止めようとしたこともあったのだとか。
そして故郷である福島県で行われる谷賢一さん主催の演劇に対して、非常に苦痛な思いをされていたようです。
今もなお、こうして苦しんでいる被害者がいて、周りには泣き寝入りせざるを得ない人たちが沢山いて、そんな状況下でこれ以上故郷の地に足を踏み入れてほしくない。これは私の愛した故郷への侮辱行為です。
引用:大内彩加のnote
福島の人たち並びに演劇関係者でこれ以上不必要な性加害・ハラスメントを受ける被害者が増えてほしくないです。
そのため、今回谷賢一さんを提訴することとなったようですね。
一方で、谷賢一さんも大内彩加さんの提訴に対して反論されています。
本日、大内彩加さんによりインターネット上に発表された文章についてコメントさせて頂きます。
彼女の文章は事実無根および悪意のある誇張に満ちており、受け入れられるものではありません。
訴状が届いていないため起訴内容については確認できておりませんが、司法の場で争う所存です
引用:谷賢一のnote
谷賢一さんは、大内彩加さんの書かれた内容については事実無根とコメントしており、裁判で戦う意志を見せているようです。
どちらの言い分が正しいのかは、当事者出ない限り今の段階では判断できませんので、裁判の成り行きを見守りたいところですね。
谷賢一のハラスメント被害女性は誰?

大内彩加さんが語った谷賢一さんによるハラスメント行為ですが、ほかにも被害を受けたとされる女性がいました。
その方は、女優のハマカワフミエさんという方でした。

ハマカワフミエさんは、大内彩加さんの谷賢一さんへの提訴に対して連携する意志を見せています。
ハマカワフミエさんの過去のTwitterを遡ると、谷賢一さんに胸を触られたことをつぶやいていていました。



また、女性のみならずハラスメント被害を告発した男性もいました。
その方は、俳優の宮地洸成さんです。

宮地洸成さんは、2022年12月15日に劇団「DULL-COLORED POP(ダルカラ)」を退団。
辞める理由となったのは、劇団主宰である谷賢一さんのハラスメントだったことを明らかにしています。
劇団主宰・谷賢一による性暴力及びハラスメントの件を受け、今後も劇団活動に参加するわけにはいかない、したくないと考えたからです。
(中略)また私自身も谷からハラスメントを受けたり、目撃することがありました。
引用:宮地洸成のnote
宮地洸成さんが明らかにした谷賢一さんによるハラスメント内容はこちら。
谷賢一は劇団の現場においてセクシャルハラスメントとパワーハラスメントの常習者でした。
特にひどいのはセクハラです。私が目撃している範囲でも女性俳優の身体に触れることはしょっちゅうで、俳優が嫌がったり、まれに周りが注意してもやめませんでした。
抱きつく、胸を揉む、肩を揉ませるということもよく見ました。
私はセクハラの対象ではなかったので詳しい個別描写や時期に言及することは避けますが、本当に、ひどいです。
過去にある劇団員に対するひどいセクハラLINEを注意した際、酔っていたのかセクハラを更に激化させてしまったこともありました。翌日に謝罪はあったものの返事はしていません。
私はあの件をいまだに許せないまま、それをハッキリ言うこともできないままここまで引きずっています。
パワハラもありました。例えば、ある稽古では私のミスでシーンが止まると怖い声で怒鳴られたことがありました。私の未熟なミスに対する指導ではありましたが、必要な範囲を全く超えています。
また稽古場に酩酊状態であらわれたり稽古場で飲酒することがよくありました。
ある稽古のダメ出しでは、谷が酔って机に頭を打ち付けて怒鳴るところをみたあとに、稽古を続けなくてはいけませんでした。
本番の直前にスタッフを恫喝したり、またあるスタッフには蔑むような口調で命令するのを目撃したこともあります。
私に対するものではありませんでしたが、周囲の俳優やスタッフが見ている中で行われており、環境型パワーハラスメントでもあったと思います。
このように谷賢一さん主宰の劇団員の中には、複数の被害者がいたようです。
あくまで関係者の証言によるものなので真相は不明ですが、今後行われる大内彩加さんと谷賢一さんの裁判の行方が気になるところですね。