2008年6月8日に、世間を震撼させた「秋葉原通り魔事件」を起こした犯人の加藤智大死刑囚。
14年の時を経て、2022年7月26日に刑が執行されましたことで、再度世間の関心を集めていますね。
あまりに大きな事件だったので、当時は加藤智大の家族にも大きな注目が集まりましたが、現在はどうされているのでしょうか?
そこで今回は、加藤智大の両親の現在と弟の事件後の人生がどうなったのかについてまとめてみました。
加藤智大の両親(父親・母親)はどんな人?

2008年6月に「秋葉原通り魔事件」を起こした加藤智大。
秋葉原無差別殺傷事件とは:
2008年6月8日に東京都千代田区外神田(秋葉原)で発生した通り魔殺傷事件。
加藤 智大(かとう ともひろ)が2トントラックで赤信号を無視して交差点に突入し、通行人5人を次々とはねた上、降車して通行人や警察官ら17人を次々とダガーナイフで刺した。一連の犯行によって7人が死亡、10人が重軽傷を負った。
引用:wiki
加藤智大は、青森県出身で父親・母親の両親と3歳下の弟がいました。
そして様々な取材や週刊誌記事により、スパルタな両親で壮絶な家庭環境だったことが明らかになっています。
事件後、取材に応じる加藤智大の両親(父親・母親)の画像はこちら。

壮絶な家庭環境が事件後に発覚しましたが、母親の方が教育熱心で異様なしつけをしていたのだそうです。
加藤智大の家庭での母親エピソードはこちら。
- 家でテレビをみられるのは「ドラえもん」と「日本昔ばなし」のみ
- 部活なんてやらなくていいから勉強しなさいと常に叱咤されていた
- 勉強ができないと風呂に沈められることもあった
- ゲームは1週間に1時間のみ
- 漫画・雑誌は全面禁止
- 中学時代には同級生で仲良い女子からきた年賀状が冷蔵庫に張り出され、「男女交際は許さないからね!」と言われた
- 彼女との交際を母親からやめろと言われ、泣く泣く分かれる
このほかにも具体的な母親からの異様なしつけのエピソードがあったようです。
加藤が受けていた(自称)教育の一部 pic.twitter.com/OLMzyiwcTD
— kouei🍠 (@kouei52) June 9, 2020
加藤智大の母親については、地元で一番の高校に入学するも大学受験に失敗していたことが明らかになっています。
そして、高卒で地元の銀行に就職し同じく高卒の夫と職場結婚していました。
このように大学受験に失敗してしまったことで学歴コンプレックスになり、息子である加藤智大に過度な教育や干渉をするようになってしまったのでしょうか?
ちなみに、自身の卒業校で青森県でも有数の進学校である「青森県青森高等学校」への進学を加藤智大に勧め、母親の望んだ通りに学校に通うことになったといいます。
加藤智大の父親は、地元の信用金庫で働く仕事人間でしたが、母親ほどではありませんが加藤智大へきつくあたることもあったようです。
〈幼い頃のあの子は率直ないい子だったんです。でも、両親がスパルタでね。トモがニコニコしていると父親が『締まりのない顔をするな!』と怒鳴る。はたで見て『なんでそんなに怒るの?』と思うこともあった〉
引用:FRIDAY
このような異様な教育指導の結果、加藤智大の生き方にも大きく影響を与えてしまったことは間違いないでしょうね。
加藤智大の両親は2022現在どうしてる?

加藤智大の両親は2022年現在どうしているのでしょうか?
実は、加藤智大の両親は事件後に離婚したものの、壮絶な人生を歩まれて家族は完全に崩壊してしまったそうです。
父親は、事件から数ヶ月後に勤務していた地元の信用金庫の会社からの働きかけもあり、退職することに。
その後、青森市の実家(自宅)に引きこもって生活をしていましたが、脅迫や嫌がらせの電話が頻繁にかかってきたため電話回線を解約することとなります。
父親は、毎日夜遅くに帰宅する。帰った後も、ほとんど明かりをつけない。「必要なときしか明かりはつけないようにしている。日陰者ですよね」
引用:朝日新聞
加害者家族として批判の声に晒され、苦しい生活を余儀なくされていたようですね。
2018年の記事には実家で父親1人で住んでいるとされていますが、現在の情報はないため詳細は不明です。
ご存命だとしたら、2022年現在は64歳となっていることでしょうね。
一方で母親は、事件後に精神を病んでしまって精神病院に入院していたことが明らかになっています。
一時は錯乱状態になり面会謝絶状態となっていましたが、徐々に落ち着きを取り戻し退院。
退院後は、地元の青森の実家に戻っていました。
しかしその後も実母が孫の事件を知って体調を崩し、急死するなどの不幸に見舞われたと言います。
最終的には実家を出て青森市内のアパートで1人暮らしをするものの、父親と同じくマスコミや世間に怯えながら一日中カーテンを締め切り真っ暗な部屋で生活を送っているのだそうです。
このように加藤智大の両親は、事件後は悲惨な人生を歩まれていたのだそうですね。
加藤智大の弟の人生は事件後どうなった?

加藤智大には、3つ歳下の弟・加藤優次さんがいましたが事件後の人生はどうなったのでしょうか?
実は、加藤智大の弟・加藤優次さんは2014年2月に享年28歳で自ら命を絶っていました。
兄・加藤智大が凶悪な事件を起こしてから、加害者家族を待っていたのは壮絶な日々だったといいます。
加藤優次さんは事件後、
- マスコミが職場へ押し寄せ退職せざるを得ない状態になり、職を失う
- アパートを引き払い当時住んでいた東京から離れ、職と居場所を転々と変えることを繰り返した
- 引っ越して1ヶ月も立たないうちにマスコミがくるため次第にやっぱり逃げられないんだなと諦めるように
- 事件から1年すぎた頃には事件のことも受け入れてくれる彼女ができたが、結婚を相手の親に猛反対される
- 最終的に、彼女から「一家揃って異常なんだよ、あなたの家族は」と言われ破局に
という悲惨な人生を歩まれていました。
信頼できる彼女から心無い言葉をかけられたことでますます孤立や孤独感が強まってしまったのだそうです。
いつの間にか、兄と同じ道をたどり始めていたといいます。
「突きつめれば、人を殺すか自殺するか、どっちかしかないと思うことがある」
しかし、兄と似ているものの同じことはしないともコメントしていました。
「兄が母のコピーなら、僕はコピー2号。でも、僕は兄と同じことはしない」
加藤優次さんは週刊誌に送った手記では、「生きる理由がない」と語っていました。
「あれから6年近くの月日が経ち、自分はやっぱり犯人の弟なんだと思い知りました。加害者の家族というのは、幸せになっちゃいけないんです。それが現実。僕は生きることをあきらめようと決めました。
死ぬ理由に勝る、生きる理由がないんです。どう考えても浮かばない。何かありますか。あるなら教えてください」
引用:週刊現代
兄と同じ道に辿らないようにするには、自ら命を絶つ選択しかなかったのかもしれませんね。
このように世間を震撼させた加藤智大の両親や弟の家族たちは、皆事件後は悲惨な人生を送っていったのだそうです。