安倍晋三の輸血100単位は無駄?量は何ml・リットルで費用はいくら?

安倍晋三元首相の輸血100単位は無駄?量は何ml・リットルで費用はいくら?

安倍晋三元首相が撃たれた事件について、病院の記者会見で救命措置として輸血100単位以上が行われていたことが明らかになりました。

このことについて世間からは驚きや感謝の声が上がる中で、一部のネット上では『輸血100単位は無駄では?』という声も上がっています。

今回は、無駄と言われる理由や輸血100単位の量がどのくらいで費用はいくらなのかについてもまとめてみました。

  • 輸血100単位の使用は無駄?
  • 輸血100単位の量は何mlで費用はいくら?

それでは、早速本題に入りましょう。

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目次

安倍晋三元首相の輸血100単位は無駄?

安倍晋三元首相の輸血100単位は無駄?

2022年7月8日、街頭演説中に安倍晋三元首相が撃たれた事件で搬送された奈良県立医科大学附属病院が会見を行いました。

担当した救急医学の福島英賢教授によると、4時間半に渡る蘇生措置をされましたが、かなり厳しい状態だったといい『100単位以上』の大量輸血を行ったとのこと。

このことについて、ネット上では驚きや感謝の声が上がる一方、『輸血100単位は無駄』という声も上がっていました。

https://twitter.com/krokro0/status/1545366531781324802?s=20&t=141JPpuxn9TMuEcH73fjzw

この輸血100単位が無駄と言われる理由に、

  • 一般人ではありえない量の大量輸血をしたこと
  • 輸血パックが足りなくなり、適切な医療を提供できなくなる医療機関がでる恐れがあること

が挙げられると考えられます。

大量出血による輸血量は状態によっても大きく異なりますが、せいぜい10数単位なことが多いようです。

輸血100単位という量は、通常の大量出血時の輸血量の数倍に値することになるとのこと。

このことに対して、地域医療に影響を与えるレベルではないか?と心配する声もありました。

本来受けられる治療を受けることができない患者がでてくる可能性が出てしまうとしたら、それは確かに心配になってしまいますよね。

しかし、一方でこのような意見もでていました。

緊迫した医療現場では、実際に100単位を超える輸血をすることもあるそうですね。

そのため、輸血100単位が無駄だったとは一概に言い切れないのではないでしょうか。

何より、安倍元首相の救命措置を必死で行ってくださった医療関係者の方の行為を無下にすることは、とても心苦しいものでもあります。

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輸血100単位の量は何ml・リットルで費用はいくら?

続いて、輸血100単位について何ml?とネット上で話題になっていましたが、どのくらいの量なのでしょうか?

輸血に関しては、大きく以下の通りに分類されます。

  • 赤血球製剤
  • 血漿製剤
  • 血小板製剤
  • 全血製剤

赤血球製剤の場合は、1単位=200mlの血液から赤血球を分離し、添加物などを加えたもので実際は140mlとなります。

血漿製剤の場合は、1単位=200mlの血液相当に由来する血漿量120mlとなります。

血小板製剤の場合は単純な計算ではなく、1単位=約20ml、2単位=約40ml、5単位=約100ml、10単位=約200ml、15単位=約250mlとなります。

血小板製剤の1単位=約2×1010の血小板が含まれる

仮に、赤血球製剤の輸血を100単位したとすると、

140ml×100=14,000ml=14L(リットル)

となるため、14Lもの輸血をしたということになります。

この量は成人男性65kgの約3人分の血液量に相当します。

成人の全血液量は体重の約13分の1と言われ、体重65kgの人で約5Lとなる。

これだけで、相当な血液量を輸血していたことが分かりますね。

また、基本的に赤血球(RBC)製剤は2単位(280ml)のパックを使用することが多いので、50バッグもの輸血をかき集めたということになります。

献血の際は、一般的に成人の1回献血量は400ml(2単位分相当)となっています。

ただ、病院内でまかなうには難しい量なので、他の医療機関や赤十字血液センターから補充した可能性もありえそうですね。

しかし、実際には赤血球だけでなく、他の血小板製剤などを使用した場合には輸血の量が変わってくるので、あくまで参考程度に見てくださいね。

また、輸血の費用がいくらかかっているのか気になりますよね。

ここでは、日本赤十字社で掲載されている輸血用血液製剤の薬価についてご紹介していきます。(2022年7月時点)

  • 赤血球製剤の薬価:1単位あたり8,597円〜16,379円。
  • 血漿製剤の薬価:1単位あたり9,160円
  • 血小板製剤の薬価:1単位あたり8,060円〜9,819円
  • 全血製剤の薬価:1単位あたり8,350円〜9,082円

薬価だけの価格でいうと、仮に赤血球製剤を100単位使用したとなると

859,700円〜1,637,900円

の価格ということでしょうか。

あくまで目安ですが、輸血100単位に血液製剤の薬価だけでこのくらいの費用がかかっているようです。

100万円以上の可能性もあるかなりの高額な金額ですが、費用負担はどのようになるのかも気になるところですね。

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